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トンネル地山調査(事前段階)
鮮新世末から更新世はじめの堆積岩で、地層がゆるやかに傾斜・褶曲している丘陵地帯に計画されているトンネルの地山調査についての出題でした。
以前からもそうでしたが、この数年、選択科目の後半は、この問題のように非常に具体的なシチュエーションを提示して、そのシチュエーションに対する技術上の問題点と解決策を問う傾向が強くなっています。おそらく技術士は、そういう現場の様々な問題点を抽出し、それぞれへの対応策を提案することが職務として求められている為なのでしょう。
さて、鮮新世末から更新世はじめとは地質年代の中では、相当新しい地層です。このような時代にできた堆積岩は未固結と考えられます。ちなみに関西一円で、同年代の堆積層は大阪層群と呼ばれますが、これは土砂と認識されています。このような未固結層では地山強度が問題となります。
一方、傾斜・褶曲はその方向が重要になってきます。トンネルや斜面の工事では、受け盤・流れ盤といって、地層が傾斜する方向が問題になります。流れ盤となる向きに掘削をはじめてしまうと、斜面崩落が発生しやすく、工事のときには常に対策をとらなくてはならない可能性があります。
受け盤・流れ盤は必ずしも堆積岩に限ったことではありませんが、特に泥岩や頁岩のような細粒の堆積岩や、泥岩を間に頻繁に挟む互層などで典型的に問題となります。
また丘陵地帯では、一般に土被りが浅くなりやすいため、地表面の変形にも留意が必要となることがあります。必要に応じて変位量予測も実施すべきです。
カテゴリー:試験の解答例(平成19年度出題より)
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